衿芯の探究7

いよいよ正月休みも今日まで。

例年に比べると短いお休みでしたが、ゆっくり休養がとれました。

 

気持ちに余裕があるうちにと、衿芯のまとめです。

今回は、<極薄(ごくうす)>と<セル>について。

 

 

<極薄>

↓は極薄の衿芯です。

コーリンよりふんわりした感じです。

でもシルエットはコーリンとほぼ同じです

写真に撮っても違いは全く分からなかったので、写真は割愛。 (^▽^;)


 

<セル>

衿芯の説明で、よく見かけていたセルの衿芯。

ずっと持っていなかったので、昨年夏にようやく購入しました。

やはり実際に手に取ってみて、初めてわかったことがたくさんあります。

 

↓3種類のあづま姿のセル衿芯。

上からセル船底(幅4.3cm)、セル(幅3.2cm)、セル広巾(幅5cm)。


セル船底の4.3cm幅が一般的な衿芯幅ですね。

残り2種類の幅の使い勝手は、う~ん、どうなのでしょう・・・。

私には細すぎたり、広すぎたり、でした。

お値段は、だいたいどれも300円前後。

 

 

↓は船底タイプを使っています。カチッとした仕上がりです。


 

 

そしてセルは「薄くて硬い」とよく言われます。

どの程度の硬さなのか、ボディの腕にかけてみました。張り具合の違いがわかりますね。



左の画像はコーリン(手前)とセル(奥)。

手前のコーリンの方がてろんとしています。

 

右は中央を拡大したもので、奥からリンズ・セル・極薄・コーリンです。

 

"あづま姿"のHPからの引用です。

≪衿芯の種類の違い≫

 厚み・・・ (厚)  リンズ  > 塩瀬  >  ポリ・メッシュ  >  セル・極薄   (薄)

 着用時の感触・・・ (硬)  セル  >  リンズ  >  塩瀬  >  ポリ  >  極薄  >  メッシュ  (柔)

 

セル衿芯を買う前は、この説明を読んだだけではセルの使い勝手のイメージが正直わきませんでした。

今では納得。

 

これでひと通りの衿芯の違いを確認できました。

それぞれに特徴があって、面白いです。

 

着物に慣れてくると、衿元の感じとか衣紋の抜き具合に不満を感じることも出てきます。

もちろん着方で調整できることもありますが、衿芯を変えてみるのも1つの方法です。

衿芯って、一番はじめに入手したものをずっと使い続けることが多いように思います。

どれも金額としては高いものではないので、いろいろと試して自分の気に入った衿芯を見つけてみてくださいね。

 

どの衿芯を使うかは、本当に好みです。

お洒落着と礼装でも違ってきますし。

今回は差し込み式衿芯についてでしたが、機会があれば三河芯についても触れたいと思います。

(*^-^*)

 

 

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