男性ボディ2(衿芯の有無)

男性ボディが無いと確認できなかった衿合わせ。

やはりボディで練習すると、違いますね。

 

レンタルだと、男性の着物でも差し込み式衿芯がついてくつことが多いです。

今回は衿芯の有無での違いを確認してみます。

 

男性は着物に繰越がなく衣紋も抜きません。

後ろで衿を首にピタッとつけて着つけます。

だから衿芯もカーブのついていない、直線タイプのものを使用します。

今回使用したのは、あづま姿のセル衿芯・直線タイプ。

 


↑は衿芯を入れたもの。

 

やはり衿に張りが出ますね。

ピシッとしています。

正面から見ても、きれいなシルエットです。

 


そして↑は、衿芯なし。

 

<衿芯あり>の写真と比べると、衿が身体に自然な感じで沿っていますね。

でもその分、正面から見ると、衿にシワができてしまっています。

 

あぁ、やっぱり。

 

今までも男性に着付けてきた中で私が感じたのは、

「衿芯があると、ピシッと衿が固定される」

です。

 

だから衿芯を入れた長襦袢だと見た目にはとてもきれいなのですが、動いたときに着物(や羽織)の衿は身体の動きに合わせて自然に動くのですが、長襦袢の衿は首にずーっと貼りついたような感じ。

後ろから見ると、長襦袢の衿の白い部分がチラチラと見えたり隠れたり、しています。

でもこれはものすごく目立つわけではなくて、単によぉーく衿に注目して見ると、若干不自然さがあるような気がする・・・という程度です。

おそらくご本人は別に着づらいとか、そういった感覚はないと思います。

 

一方衿芯なしで着付けると、長襦袢も着物(や羽織)と一緒に身体の動きに沿って動くので、とても自然な感じです。

長襦袢と着物(や羽織)が一体化していて、とても自然な着姿。

 

そういった印象なので、私は写真館での撮影とか結婚式での着付けでは衿芯を入れますが、学校の先生の卒業式のような動き回る方の着付けでは、衿芯なしで着付けています。

 

まぁ、これも着付け師それぞれの好みだと思います。

 

そんなこんなのひとりごとでした。

<(_ _)>

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