男物の伊達締め2

あっという間に6月も半ばになってしましました。

6月に入り、急に暑くなった感じです。

疲れやすくなったりバテ気味なったりと、暑さになかなか身体が追いつきにくいです。

ゆったりのんびり、なるべく気持ちに余裕を持って過ごしたいですね。

 

前回に続き、男性用伊達締めについてです。

実際の使い勝手はどうなのか、検証というほどのものではありませんが、確認してみました。


ボディに着せているのは大島の袷。

まずは腰紐のみの姿です。

一番右の写真では画面が暗くなってしまい分かりにくいですが、腰紐の結び目の部分がボコッと角帯に響いています。


↑は博多の単の伊達締めを結びました。

腰紐よりも幅が広い面でおさえるので、安定感があります。

また、角帯を締めたときも、腰紐のみのときには気になった "結び目の出っ張った感" が目立たなくなりました。

 


↑は正絹袷の伊達締め(左)と木綿の伊達締め(右)。

これ以外にも化繊のシャーリングの伊達締めでも試してみました。

それぞれに角帯を結んだ写真も撮ったのですけれど、どれも最初の写真と仕上がりが変わらず・・・。

途中から、どの写真がどの伊達締めを締めたものかがわからなくなってしまいました・・・。( ;∀;)

 

ボディでは確かに、<腰紐+伊達締め+角帯>だと仕上がりがきれいでした。

角帯を結んでも、その下に伊達締めがあるのかどうかはわからないくらい、伊達締めの厚みは全く気になりませんでした。

 

では実際の締め心地はどうなのか。

さすがに女性の私では体感できないので、日ごろお世話になっている和装小物のお店のご主人に奥様経由で尋ねてみました。

 

「昔は腰紐だけだったが、今は伊達締めも使用しています。腰紐だけよりも伊達締めを巻いた方がビシッとしていて、動いても安心。厚みも気にならない。」と教えてくださいました。

gokigenさん、どうもありがとうございます。

gokigenさんは、小物や悉皆で日頃からお世話になっています。

何かと相談にものってくださる、頼りになる存在です。

そして日頃からお着物を着てお仕事をされていらっしゃる方のお言葉は、説得力があります。

ちなみに脂がのった立派なお腹でも、やせた体形でも、関係なく安定した着付けになるそうです。(⌒∇⌒)

 

その他、ネットショップでの商品説明では、

「冬の着物には袷の伊達締め、浴衣や単衣の着物には単のタイを使い分ける」

「人によっては着物(=長着)には腰紐を省略してもOK.浴衣のときは腰紐だけでもOK」

といった記載もありました。

 

余談ですが、時折「きものについて知識を増やしたくて勉強したいけれど、どのようにしたらよいか」という質問を受けます。

そのようなときは、「きものの種類やTPOなどの基本的な知識を学びたいのであれば、きものについての本を1冊読んでみましょう」とアドバイスしています。

もちろん本でなくても、今ではネットで調べることもできますね。

 

まずは基本的知識をおさえることが大事かな、と思います。

でもそれだけではやはり不十分であることは否めません。

総合的な知識は取り入れられるけれど、細かい部分まではなかなかカバーされていないことが多いからです。

 

そこで参考にしやすいのは、いわゆる「きもののプロ」がネットで発信している記事。

ただ「きもののプロ」といってもそれこそ千差万別、種々雑多。

見極めが難しいですね。

そこは、その記事の分かりやすさ・読みやすさなど、自分との相性でしょうか。

 

呉服店のネットショップのご主人などが書かれているブログなども、オススメです。

またブログでなくとも、商品説明を読むだけでも結構勉強になります。

中等科在籍中や修了後は、ネットサーフィンをよくしたなぁ。

私は結構これで知識を積み重ねていくことができました。

ありがたや・・・。ヽ(^。^)ノ

 

さて、長くなりましたが、結論です。

 

男性用伊達締め (男締め) は女性用伊達締めと異なり、いわゆる「マストアイテム」ではありません。

でも、男性の着物には<腰紐+伊達締め>で着付けるのがベスト。

 

角帯でも兵児帯でも、帯の下に伊達締めを結んでおくと、衿合わせやお腹部分が安定し、着付けがしやすいです。

特に長時間着るときは、着くずれも防止できるので安心です。

素材は正絹、木綿、化繊などいろいろあるので、お好みで。

着付けに慣れてきたら、伊達締めを省略したり、場合によっては伊達締めのみで腰紐を省略したりと、その人なりの工夫があってもよいでしょう。

 

・・・ということでしょうか。

今回もお読みくださり、ありがとうございました。

皆さま、時節柄ご自愛くださいませ。

<(_ _)>

 

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