5月半ばの娘への着付けの顛末の備忘録その2。
コーディネートが決まったら、いよいよ帯結び。
あまり仰々しくないことと、おめでたい場所なので、当初は「華香袋」という、匂い袋を形どった帯結びを考えていました。
個人的に結構気に入っている帯結びです。
でもいざボディに結んでみると、今回使用する帯には合わない・・・。
帯の柄が賑やかすぎて、匂い袋の形がはっきりしないのです。
形の美しさが活かされず、中途半端な感じ・・・。
という訳で、帯結びを変更。
次に試したのは、ふくら雀。
でも左右1枚ずつの羽根だと、ちょっと寂しいし、また帯の結構余ってしまいます。
そこでやはりお気に入りの、羽根が左右2枚ずつあるふくら雀のアレンジ。
←の帯結びです。
振袖の帯結びであればちょうど良かったのですけれど、着物がすっきりとした小紋なので、帯とのバランスが今ひとつ・・・。
帯結びが豪華すぎて、これも却下。
帯結びって、結構迷いますね。
帯や着物の色柄・雰囲気で印象が全く違ってしまいます。
ようやく、文庫結びにいきつきました。
最初は ← のように左右の羽根の長さを変えようと思いました。
これは右側の長い方の羽根がタレ先になります。
実際にボディに結んでみたら、右側の羽根の裏側が思ったよりも目立つことに気づきました。
いかにも "裏地" って感じになってしまい・・・。
これは歩いたりして動くときに裏地が目立つなぁと思い、右側の羽根も折り返して左右の羽根を同じ長さにすることに。
中等科でも↑と似たような帯結びを練習しますが、お稽古で使用する帯が裏側にも柄があるので、今までは違和感が無かったのでした。
今回は裏地が鮮やかな濃い青なので、結構目立つ・・・。
でも、右側も折り返したら、ちょうど良い具合になりました。
よし、コレでいこうっと。
←が当日、帰宅した娘の後ろ姿。
本当は出かける前に写真を撮りたかったのですが、ご祝儀袋に筆ペンで名前を書くのに本人が意外と手間取り、時間に余裕がありませんでした・・・。
(だから事前に書いておくように言ったのに・・・。)
午前中に着付けて帰宅が夜。長時間着ていて椅子にも寄りかかった割には帯も崩れておらず、まずは一安心。
よかった。 ε-(´∀`*)ホッ
家族への着付けって、日頃の出張着付けとは異なりますね。
緊張感がないのはもちろんですが、それだけでなく、例えばなるべく暑苦しくないようにとか、動きやすいようにとか、「身体にあまり負担がかからないように」と「きれいに見えるように」の両方を満足させてたいと、やたら欲が出てしまいます。
紐や伊達締めなどは麻素材のものを使ったりとか、補整もなるべく最小限にしたりと工夫しました。
帯結びを練習しておいて、ホント良かったと、今回つくづく思いました。
たとえ家族であっても、当日慌てないためにも、事前準備って大事ですね。
そして今回、肌着の補整で1つ勉強になったことがありました。
次回、それについてまとめてみようと思います。
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
<(_ _)>