娘への着付け3

毎日暑いですね。一昨年などは5月には猛暑日になっていたように記憶しているので、それに比べると今年は厚くなるのが遅かったように感じます。

そのせいでしょうか、暑さになかなか身体が慣れず、夏バテ気味です・・・。

 

気がつくと7月ももうあと1週間ほど。

でも今回も5月の娘への着付けの話題です。

ちょっと季節外れではありますが・・・。

 

着付け日の数日前に帯結びなどを確認するために、ボディに着付けていて気付いたこと。

「肌着の補整パッドが長着(=着物)までひびいている!」

 


下前は柄があるので写真だとあまり目立ちませんが、実際にはもうちょっと補整パッドの形がはっきりとわかりました。

でも柄のない上前は、はっきりとひびいています・・・。

 

まぁ、確かに肌着のときに「補整パッドに厚みがあるなぁ」とは思ったし、長襦袢を着せたときに若干「ん?」とは思ったものの・・・「ま、いいか。練習だし」と軽んじてそのまま着付けたら、見事に丸わかりでした!

 

決して肌着に付属している補整パッドに問題がある訳ではありません。

着物が「胴抜き」なのです。

つまり、上半身は単衣。

だから、補整パッドの形がひびいてしまったのですね。

 

これとは違う肌着ですが、お稽古でもこのような補整パッドを入れた肌着を練習に使うことがあります。

でもお稽古では袷の着物でしたので、補整がひびいたことはありませんでした。

やはり単衣と袷では違いますね。

 

単衣だと補整パッドがひびきやすいということがわかったので、どの程度ひびきやすいのか、検証してみました。

 


↑は、補整パッドをいれた肌着(一番左)に、長襦袢を着せて、その上に長着(着物)を着せたもの。

それぞれ左から、単衣、袷(薄い色)、袷(濃い色)の長着です。

 

単衣は補整パッドが目立っているものの、娘の着物ほど目立っていないような。

袷も一番右の濃い色だと、写真上ではわからないくらい。

つまり、薄い色ほど補整パッドが目立つ、というわけですね。

だから娘の着物は思いっきり目立ってしまったわけです。

お稽古ではどちらかというと濃い色の着物を使うことが多かったので、今まではあまり意識しないで済んだのでした。

 

次に補整パッドを入れた状態で、脱脂綿やタオルを加えるとどの程度違いがあるのか、確認してみました。

 

←は <肌着+長襦袢>。

補整パッドの形がバッチリ見えています。


←は <肌着+脱脂綿> に長襦袢。

何も入れないよりは多少は軽減したものの、外側の輪郭がまだしっかり見えています。


←は <肌着+タオル> に長襦袢。

かなり補整パッドの輪郭がわからなくなりました。

この状態で長着を着せれば、問題はないように思います。


やはり、タオルを被せた方が、補整パッドの形がわかりにくくなりますね。

実際にはタオル1枚だけでなく、場合によっては脱脂綿もプラスして着付けることもあるでしょう。

体形に応じて、臨機応変に。

 

今回の娘への着付けで実感したのは、

・単衣(胴抜きも含めて)の着付けでは袷のとき以上に補整に気を配らなければいけない

・長襦袢を着せた段階で、肩~胸にかけての補整の確認をしっかり行い、少しでも違和感を感じたらその場で対処すること

でした。

 

まぁ、基本と言えば基本なのですけれど。

お客様への着付けだと気をつけて着つけるのですが、今回のように家族への着付けだと、気持ちが緩んでしまいがちになるのですね。

肌着に付属している補整パッドももちろん便利ではありますが、やはり体形に応じた補整を心掛けねば、とあらためて実感した次第です。

 

今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。

<(_ _)>

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