1年をふりかえって(備忘録)

メリークリスマス!

毎年この時期は心がウキウキします。

12月前半は気温が高かったのであまりクリスマス気分になれませんでしたが、ようやく寒くなってきたので、クリスマス気分に浸っています。

 

←は新宿住友ビルの中の三角広場のとても見事なイルミネーション。

新宿住友ビルは月に2回ほどお香のお稽古で行くのですが、今月たまたま帰りが遅くなったときがあり、そのときにライトアップした飾りを見ることができました。

ずっと眺めていたいくらい、美しいです。

(建物の中だから、ずっと見ていても寒くないのも嬉しい♪)


今年もあっという間に1年が終わります。

この1年をふりかえってみると、新たに始めたことや行動したことなどが多く、とても充実して過ごすことができました。

 

今年はクラシックコンサートは先日のみなとみらいホールのヤン=ウィレム・デ・フリーント指揮の第九の1回のみでしたが、音楽としては「かながわ端唄・小唄の集い」演奏会で三味線の音色を初めて生で聞く機会に恵まれ、音楽を聴く楽しみの幅が広がりました。

 

美術館にも(私にしては)あちこちへ足を運びました。

春に訪れた三井記念美術館の「三井家のおひなさま」と静嘉堂文庫美術館の「お雛さま」は、お雛様大好きの私にとっては、大変見応えのある展示でした。

お人形ももちろんですが、お道具の素晴らしさはため息がでました。

曜変天目のお茶碗を見られたのも、嬉しい。

どちらも来年も開催されるので、楽しみです。

 

東京国立近代美術館の「重要文化財の秘宝」は、見ていてとても楽しかったです。

図鑑や切手、教科書などで作品としては見たことがあるものばかりですが実物では初めて見るものも多かったので、作品の大きさや色使いなどを実感できて、発見が多かったです。

個人的には菱田春草の「黒き猫」と高橋由一の「鮭」の実物を見られたのが一番印象に残っています。

でもどの作品も圧倒される迫力のものばかり。

またぜひ見たい!と願う内容です。


国立新美術館の「テート美術館展」では、大好きなターナーとコンスタブルを目当てに行きました。

ターナーは30年ぶり、コンスタブルは36年ぶり、くらいでしょうか。

コンスタブルは昔 、そごう美術館で初めて知って好きになった画家です。

でも今回はこの2人がメインではなかったので、あまり数がなかったのが残念。

懐かしさとともに、あらためて私はターナーの描く雲とコンスタブルの緑色が好きなのだと、再確認できました。

SOMPO美術館で来月まで開催されている「ゴッホと静物画」、これも見応え十分で、非常い内容の濃いものでした。

静物画の迫力というか、画家が色を追求する執念のようなものを感じました。

どうやったらあのような色が出せるのだろう・・・と引き込まれてしまう作品ばかり。"習作 (=study) "の意味がようやく理解できたような気がしました。

同じよう果物を描いた絵で、ゴーギャン、ルノワール、セザンヌを見比べられたのも、それぞれの特徴を味わえて楽しかったです。

 

展示のクライマックスはゴッホの「ひまわり」と「アイリス」。

30年以上前に旧安田火災が「ひまわり」を購入したとき、その翌年くらいだったでしょうか、名古屋の当時の安田火災ビルに「ひまわり」を見に行ったことがあります。

そのときは「ひまわり」の絵におどろおどろしさを感じた記憶があります。


それ以降、私は長らくゴッホに苦手意識を持っていました。

その後子どもが小学生のときに児童向けのゴッホの画集を購入したりしたこともあって、苦手意識は薄らぎ、「夜のカフェテラス」が好きになるまでになりました。

ゴッホに関してはそんな経緯があったので、今回の「ひまわり」には感慨深いものがありました。

実際に「ひまわり」を目の前にしたら、懐かしさは感じましたが不思議と昔のような苦手意識を感じることはなかったです。

その理由はおそらく、この30年で素人ながらさまざまな絵を見る機会があって、絵に対する経験値が多少なりとも上がったこともあると思うのですが、今回の展覧会で「ひまわり」を見るまでにたくさんの静物画を目にしたこともあるのでは、と感じました。

「ひまわり」が展示されている部屋に至るまでに多くの静物画があり、その1枚1枚には画家が色を作り上げる執念のようなものを感じたが故に、いつもなら感じていたゴッホの狂気が薄れてしまったような感じさえしました。

・・・そんな静物画の凄さを感じた展覧会でした。

 

先月見に行った山種美術館の「日本画聖地巡礼展」は、癒されました。

洋画とはまた違う日本画の素晴らしさ、上記のゴッホや静物画を見た後だったこともあるかもしれませんが、心が洗われるようでした。

奥村土牛、奥田元宋、川合玉堂、東山魁夷・・・と私の好きな日本画家ベスト5のうちの4人の絵を見ることができて、もう感激です。(ちなみにベスト5の最後の1人は杉山寧。)

恵比寿には何度も行っているのですが、恥ずかしながら山種美術館のことは知りませんでした。

お香の先輩から教えていただいたおかげで、知ることができました。

今月から始まった「癒しの日本美術」も面白そう。

来月行く予定です。

余談ですが、山種美術館の喫茶コーナーの抹茶と和菓子も美味しかったです。

和菓子は展示されている絵をモチーフにしたもので、食べるのがもったいないくらい。

数々の作品を堪能した後、ほっこりできました♪


今年はこの他にも、都筑写真倶楽部の作品展、ファブリアーノ水彩画展にも行きました。

絵画とは違った写真の面白さ、水彩画の画風の幅広さなどに触れることができ、楽しいひとときを過ごすことができました。

 

来年も興味深い展覧会が目白押しで、待ち遠しいです。

とりあえず年末年始は丸紅ギャラリーの「源氏物語 よみがえった女房装束」、東京国際フォーラム「よそほひの源氏物語」に行く予定です。

 

演奏会や展覧会は、心を豊かにしてくれますね。

長~い独り言にお付き合いくださり、ありがとうございました。

どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください。

<(_ _)>


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