先日、簪(かんざし)を買いました。
6月に留袖を着る用事があるため、髪もきちんとしようと思ったのです。
髪が長いと、着物を着るときはまとめた方がすっきりとしますね。
私は不器用なので、まとめ髪が下手なのがコンプレックスです・・・。
素敵にアップにまとめている人を見ると、羨ましくなります。
私はほぼ毎日着物を着るので髪はもっぱらまとめ髪なのですが、ヘアスタイルとしては(おそらく)一番カンタンな夜会巻きです。
所用時間は約10秒。ラクチンです。(^_^;)
留袖用の簪は昨年末あたりからネットで探していたのですがなかなか気に入ったものが見つからず、どうしたものかと考えこんでおりました。
でもこの春、たまたまネットで「銀座かなめ屋」というお店を見つけ、意を決して行ってきました。
(銀座のお店ですもの、気合いも入ります・・・(^_^;)・・・)
和装小物のお店だそうですが簪などの髪飾りに力を入れているそうで、HPでもたくさん簪が紹介されていました。
店内は素敵なお品物がたくさんあって目移りしてしまいましたが、お目当ての簪をいろいろと見せていただきました。
そして私は簪を今まで使ったことがなかったので、この際だからとお店の方にいろいろと質問して教えていただきました。
一番驚いたのが、「簪は右に挿す」でした。
たしかにバチ型簪は右側に挿すデザインですが、あまり方向性を感じさせないものもあるので、左右どちらでも良いのかと思っていたら、それは間違いなのだそうです。
カジュアルであれば、左右どちらでも挿しやすい向きで挿せばよいそうですが、フォーマルであれば「簪は右」なのだそう。
訪問着でも右肩の後ろに柄があるのと同じように、後ろから見たときに柄が右側に見えるように挿すのだそうです。
確かにその方がバランスがよいですね。
・・・勉強になりました。
これを知ることができただけでも、実際にお店に行った甲斐がありました。(⌒∇⌒)/
また、色留袖や訪問着であれば好きな色や柄の物を選んでも問題ないそうですが、黒留袖であれば「黒べっ甲(調) にパール」がオーソドックスなのだそう。
もう少し華やかさをプラスするのであれば、白べっ甲、螺鈿、吉祥文様など、と教えていただきました。
ネットで留袖用として販売されている簪には華美なデザインのものも多く、またモデルさんが左右どちらでも挿している画像もありましたから、いろいろと自由なのだと勝手に思っていました。
もちろんヘアアクセサリーとして考えるのであれば、そこまで厳しいルールというわけではないのでしょうけれど、やはり昔ながらの伝統というか慣習を知っているのと知らないのでは違う、と実感した一日でした。
たかが簪、されど簪。
お店にはとっても高価なお品もあって目の保養になりましたが、お値段もリーズナブルなお品もたくさんあって、迷いました。
勇気を出して、ちょっと奮発してしまいました・・・。(´∀`*)ウフフ
