気がつけば、3月3日、上巳の節句(ひなまつり)です。
2024年になってから、あっという間に日々が過ぎていきます・・・。
年明け早々は成人式のことで頭がいっぱいでしたし、その後は2月初めの初香席。
なんとか無事に終わりました。ふぅ。
気持ちに余裕がなかったので、山種美術館には行けませんでした・・・。
ちょっと残念。
でもそれ以外はちょこまかと行きました。
1月には「小澤章二作品展」を見に Aji Gallery へ。
小澤さんとは自治会でご一緒したご縁で、作品展にお伺いさせていただきました。今回が2回目です。
水彩画や油絵が会場一杯に展示されていて、見応え十分でした。
色使いもそうですが、1つ1つの作品が物語を感じさせてくれるようで、引き込まれます。
「絵の上手な素人とプロの違いって、なんだろう?」
「作品の持つ力って・・・?」と、ふと考えてしまいました。
偉そうなことを言ってすみません・・・・。
2月は「ゴッホアライブ」と「ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ 定期演奏会」へ。
昨年からゴッホが続いています。
映像と音楽で見る「ゴッホアライブ」、楽しかったです!
大画面で見ると、素人の私にも筆使いが良く分かります。
ゴッホの書簡に記されていた文章なども数多く紹介されていて、ゴッホの人間味に触れたような気がしました。
柄の雰囲気から熱情に任せて筆を取る「狂気の画家」という印象を強く持っていましたが、それとは反対の「沈着冷静な人」という印象を新たに受けました。
単に私が無知なだけかもしれません・・・。
ゴッホは絵しか意識しなかったのですが、画家本人にも興味が向きました。
そして今回、初めてゴッホの絵を美しいと感じました。
勿論絵にもよるのですけれどね。
「ジュニアフィル」は今回が初めて。ブラームスの交響曲第1番がお目当てです。
どんな音なのか、楽しみにして行きました。
席は2階席の会場側面というのでしょうか、脇にあたる部分なのですが、ステージに近いところでしたので、各パートの動きが上からよく見えました。
思わずティンパニに注目してしまいます。
どんな音を出すのだろう、と興味津々です。
2階席って、楽しいです。
オーケストラ全体としてはフレッシュな音という印象でしたが、聞いていてうねりというか音の流れに包まれるようでした。ソロも素晴らしく、聞き惚れました。
また聞きに行きたい、と思うオーケストラでした。
素人なので偉そうに言うつもりは毛頭なく、純粋に楽しかったんです。
さて今月は・・・。
おひなさま好きの私です。昨年に引き続き、三井家や岩崎家のおひなさまを見に行きたいと思っています。
今年は東京国立博物館にもおひなさまを見に行ってみたい・・・!
卒袴の着付けが一段落したら、予定を立てることにします。
独り言にお付き合いくださり、ありがとうございました。
<(_ _)>
カルチャーコース高等科《マスターズ》のお稽古では、決まったカリキュラムはありません。
基本的に生徒さん達のリクエストを中心にお稽古内容を組み立てていき、実践的な内容をお稽古します。
今年も年明けから卒業袴に始まり、春の訪問着、夏の着物や浴衣、秋の七五三、冬の振袖・・・など季節に応じた着付けに取り組みました。
喪服やお宮参りの掛け着の練習もあって、内容は盛り沢山でした。
お稽古ではいつも同じ着付道具や小物を使うのではなく、さまざまな道具や小物を用いるようにしています。
出張着付けで使い方がわからない物があって戸惑うことがないように、いろいろな道具に慣れてもらうためと、小物も素材による違いを把握して使い分けられるようにするため、です。
今年の振袖着付けのお稽古では、特に伊達衿と帯揚げに重点を置いたお稽古が多かったです。
パールやレースなど装飾性の高い伊達衿が、今年は一段と多いような気がしたので。
中等科での振袖着付けでは基本をしっかり学んでいただくため、教材の振袖も古典的な柄の物です。
でもマスターズではモダンな柄の振袖も使います。
振袖の柄に合った帯結びもお稽古で取り上げました。
今年度の成人式は昨年度よりもレトロモダンが装いが加速しているように感じます。
左右の羽根も数年前より小さくなっている・・・。
久しぶりに扱きも復活していてカタログなどではよく見かけますし(しかも前結びもある!)、衿にレースやリボンがついているものも・・・!
自分の好みかどうかは関係なく、意識をアップデートしてある程度流行に追いついていかないと、着付け現場で戸惑ってしまいます。・・・それは避けたい。
・・・ということで、マスターズのお稽古ではオーソドックスな着付けだけでなく、いろいろチャレンジもしました。
こちらは、生徒さんの着付け。
リボンつきの半衿です。
半衿を長襦袢につけるところからお稽古しました。
帯揚げもレースつき。
「どう使おう?」と迷っていましたが、とてもきれいに仕上がりました。
こちらも別の生徒さんの着付けです。
広衿の長襦袢にパールのついた伊達衿。
このときのお稽古では、コーディネートも意識していただきました。
帯締めの黄色が効いていますね。
この他お稽古では補整の工夫や帯結びに取り組んだり、帯締めや帯揚げも素材によって使い分けたりと、さまざまな内容に取り組みました。
写真をとるのを忘れてしまうほど、みなさん集中して取り組んでいらっしゃいました。
いよいよ本番まであと2週間。
年末年始は落ち着かないかもしれませんが、頑張りましょうね!
ふぁいと!(⌒∇⌒)/
メリークリスマス!
毎年この時期は心がウキウキします。
12月前半は気温が高かったのであまりクリスマス気分になれませんでしたが、ようやく寒くなってきたので、クリスマス気分に浸っています。
←は新宿住友ビルの中の三角広場のとても見事なイルミネーション。
新宿住友ビルは月に2回ほどお香のお稽古で行くのですが、今月たまたま帰りが遅くなったときがあり、そのときにライトアップした飾りを見ることができました。
ずっと眺めていたいくらい、美しいです。
(建物の中だから、ずっと見ていても寒くないのも嬉しい♪)
今年もあっという間に1年が終わります。
この1年をふりかえってみると、新たに始めたことや行動したことなどが多く、とても充実して過ごすことができました。
今年はクラシックコンサートは先日のみなとみらいホールのヤン=ウィレム・デ・フリーント指揮の第九の1回のみでしたが、音楽としては「かながわ端唄・小唄の集い」演奏会で三味線の音色を初めて生で聞く機会に恵まれ、音楽を聴く楽しみの幅が広がりました。
美術館にも(私にしては)あちこちへ足を運びました。
春に訪れた三井記念美術館の「三井家のおひなさま」と静嘉堂文庫美術館の「お雛さま」は、お雛様大好きの私にとっては、大変見応えのある展示でした。
お人形ももちろんですが、お道具の素晴らしさはため息がでました。
曜変天目のお茶碗を見られたのも、嬉しい。
どちらも来年も開催されるので、楽しみです。
東京国立近代美術館の「重要文化財の秘宝」は、見ていてとても楽しかったです。
図鑑や切手、教科書などで作品としては見たことがあるものばかりですが実物では初めて見るものも多かったので、作品の大きさや色使いなどを実感できて、発見が多かったです。
個人的には菱田春草の「黒き猫」と高橋由一の「鮭」の実物を見られたのが一番印象に残っています。
でもどの作品も圧倒される迫力のものばかり。
またぜひ見たい!と願う内容です。
国立新美術館の「テート美術館展」では、大好きなターナーとコンスタブルを目当てに行きました。
ターナーは30年ぶり、コンスタブルは36年ぶり、くらいでしょうか。
コンスタブルは昔 、そごう美術館で初めて知って好きになった画家です。
でも今回はこの2人がメインではなかったので、あまり数がなかったのが残念。
懐かしさとともに、あらためて私はターナーの描く雲とコンスタブルの緑色が好きなのだと、再確認できました。
SOMPO美術館で来月まで開催されている「ゴッホと静物画」、これも見応え十分で、非常い内容の濃いものでした。
静物画の迫力というか、画家が色を追求する執念のようなものを感じました。
どうやったらあのような色が出せるのだろう・・・と引き込まれてしまう作品ばかり。"習作 (=study) "の意味がようやく理解できたような気がしました。
同じよう果物を描いた絵で、ゴーギャン、ルノワール、セザンヌを見比べられたのも、それぞれの特徴を味わえて楽しかったです。
展示のクライマックスはゴッホの「ひまわり」と「アイリス」。
30年以上前に旧安田火災が「ひまわり」を購入したとき、その翌年くらいだったでしょうか、名古屋の当時の安田火災ビルに「ひまわり」を見に行ったことがあります。
そのときは「ひまわり」の絵におどろおどろしさを感じた記憶があります。
それ以降、私は長らくゴッホに苦手意識を持っていました。
その後子どもが小学生のときに児童向けのゴッホの画集を購入したりしたこともあって、苦手意識は薄らぎ、「夜のカフェテラス」が好きになるまでになりました。
ゴッホに関してはそんな経緯があったので、今回の「ひまわり」には感慨深いものがありました。
実際に「ひまわり」を目の前にしたら、懐かしさは感じましたが不思議と昔のような苦手意識を感じることはなかったです。
その理由はおそらく、この30年で素人ながらさまざまな絵を見る機会があって、絵に対する経験値が多少なりとも上がったこともあると思うのですが、今回の展覧会で「ひまわり」を見るまでにたくさんの静物画を目にしたこともあるのでは、と感じました。
「ひまわり」が展示されている部屋に至るまでに多くの静物画があり、その1枚1枚には画家が色を作り上げる執念のようなものを感じたが故に、いつもなら感じていたゴッホの狂気が薄れてしまったような感じさえしました。
・・・そんな静物画の凄さを感じた展覧会でした。
先月見に行った山種美術館の「日本画聖地巡礼展」は、癒されました。
洋画とはまた違う日本画の素晴らしさ、上記のゴッホや静物画を見た後だったこともあるかもしれませんが、心が洗われるようでした。
奥村土牛、奥田元宋、川合玉堂、東山魁夷・・・と私の好きな日本画家ベスト5のうちの4人の絵を見ることができて、もう感激です。(ちなみにベスト5の最後の1人は杉山寧。)
恵比寿には何度も行っているのですが、恥ずかしながら山種美術館のことは知りませんでした。
お香の先輩から教えていただいたおかげで、知ることができました。
今月から始まった「癒しの日本美術」も面白そう。
来月行く予定です。
余談ですが、山種美術館の喫茶コーナーの抹茶と和菓子も美味しかったです。
和菓子は展示されている絵をモチーフにしたもので、食べるのがもったいないくらい。
数々の作品を堪能した後、ほっこりできました♪
今年はこの他にも、都筑写真倶楽部の作品展、ファブリアーノ水彩画展にも行きました。
絵画とは違った写真の面白さ、水彩画の画風の幅広さなどに触れることができ、楽しいひとときを過ごすことができました。
来年も興味深い展覧会が目白押しで、待ち遠しいです。
とりあえず年末年始は丸紅ギャラリーの「源氏物語 よみがえった女房装束」、東京国際フォーラム「よそほひの源氏物語」に行く予定です。
演奏会や展覧会は、心を豊かにしてくれますね。
長~い独り言にお付き合いくださり、ありがとうございました。
どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください。
<(_ _)>
この夏はコロナも落ち着いたことから、あちこちで花火大会や夏祭りも復活しましたね。
街中の浴衣売り場も盛況でした。
私もたまたま7/22に都内へ出かけたのですが、その日は荒川の花火大会の開催日で、日中から大勢の浴衣姿の若い方々をお見かけしました。
着付けを仕事にしている以上多少なりとも世の中の流れに意識を向けなければ・・・と思っているので、流行には疎いのですが、気を付けるようにしています。
今年の浴衣姿の女性を見ると、兵児帯姿が多かったように思います。
コロナ前までは兵児帯姿はここまで多くはなかったような・・・。
半幅帯に比べると、確かに兵児帯は締めやすいので、人気なのでしょう。
これからも大人の兵児帯は益々増えるかもしれません。
バリエーションを増やさねば!
マスターズの皆さん、来年は兵児帯もバッチリ取り組みましょうね。
今年の夏は半幅帯のお稽古も多かったです。
私もあらためて半幅帯の世間の動向に注目してみました。
YouTubeなどでは「半幅帯に三重仮紐」が当たり前のように扱われているのを目にして、驚きました。
何年か前までは、そこまで三重仮紐は一般的ではなかったように感じます。
三重仮紐を使うと、半幅帯も帯結びが豊富になりますね。
とはいえ着付け師側からすると便利な三重仮紐ですが、「持っていて当たり前」とまではなっていないようです。
家族や親しい人に対しては三重仮紐を使った帯結びをしてあげることはできても、出張着付けなどでは三重仮紐無しで帯結びをすることの方が、まだまだ多いのではないでしょうか。
そんなわけで、この夏のマスターズでは、「三重仮紐なしの帯結び」に取り組みました。
↑の一番左はもともと三重仮紐を使わない帯結びですが、帯によって向き・不向きがあります。
でも兵児帯でも結べるし、比較的年齢幅も広いので、覚えておくと便利。
2番目と3番目は三重仮紐を使っていません。
ヘアゴムを工夫して、三重仮紐のような使い方をしてみました。
一番右は帯の前を目立たせたいという生徒さんからのリクエストに応じて工夫してみました。
前姿もいろいろとやってみると、楽しいですね。
↑2つは別々の生徒さんによるもの。
帯結びは同じでも帯が異なると、雰囲気が変わります。
↑は、また別の生徒さんが8月にお稽古した「角出し」。
帯は引き抜き帯ですから、「本角出し」です。
戦前の帯なのですが、カッコ良い帯です。
半幅帯に限りませんが、着こなしや帯結びなど、着付けの技術向上にはアップデートが必要ですね。
特に今回は「半幅帯の羽根にはシリコンゴムが便利」ということを、お稽古でもお伝えしました。
輪ゴムよりもシリコンゴムの方が便利です。
私自身もいつになっても、学びの日々です。
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
<(_ _)>
この度、ホームページを開設しました。今まで自宅で細々と着付けを
教えて参りましたが、このホームページを開設するにあたり、気持ちを
新たに頑張っていこうと思っています。
ただ何分素人が作成・更新しているため、何かと不手際があるかと
思います。温かく気長に見守っていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。